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イエノミクラブ編集部
近年、クラフトビールブームが続き、全国に500を超えるブルワリーがある。
「よなよなエール」で知られる”ヤッホーブルーイング”は、クラフトビールの先駆者であり、19年連続増収を続けているすごい会社だ。
若い世代を中心に限定ビールが話題を集めるが不動の定番製品はわずか5アイテム。その”ヤッホーブルーイング”から10年ぶりに全国定番製品が製造・販売されると聞き、ブルワリーを訪れた。
京都から新幹線で約5時間、JR軽井沢駅に到着。気温は氷点下0℃。駅前に、広域営業担当の「きょんぴ」と「みやちゃん」が迎えてくれた。”ヤッホーブルーイング”は、スタッフの名前も部署名も、ニックネームで呼ぶユニークな企業だ。
迎えてくれた彼らはリカマンの担当者で、1年前に大阪営業部の「ダイキチ」を立ち上げた。大阪の「大」と「大阪で絆を広げていく基地」ということでダイキチらしい。
まずは町にあるオフィスを訪れ、その後佐久市にある醸造所を見学させてくれることになっている。新たな定番製品の魅力を探り、スタッフの皆さんの生の声を聞き出すために、本社&醸造所見学がスタートした。
“ヤッホーブルーイング”御代田オフィスから見学スタート
温度は0℃。雪が散らついているけど、今日は比較的暖かいそうだ。雲行きを見ていると明日の天気は荒れそうと「きょんぴ」が言っている。横にはテスト用のブルワリーが併設している。
あれ?こんなところに歓迎POPが!
なんと、”ヤッホーブルーイング”スタッフ総出でお出迎え
オフィスに入ると驚きの拍手喝采。 “ヤッホーブルーイング”の皆さんが笑顔でお出迎えしてくれた。皆さん楽しそうに仕事をしている。わたくし荒木俊紀(としのり)につけられたあだ名は「とっしー」、 カメラマンの谷口さんは「なーちゃん」になった。スタッフは若い方が多いが、年齢問わず皆さん元気だ。
組織図も名刺も写真付きです
入口には、ニックネームと担当部署が書いてあるスタッフカードがずらり。上下関係がなく、フラットな関係であることが一目で分かる。
こんなに種類があったんだぁ
“ヤッホーブルーイング”の定番製品は現在5種類。ここに並ぶほとんどはこれまでに発売した限定品らしい。スタイリッシュやカッコイイではなくて、親しみがあるとか、カジュアルというのがコンセプトらしい。
和気あいあいとした社風の裏にはこんな工夫が
入社3カ月の新入社員「たっきー」と「なっぴ」。ニックネームとその人の資質が書いてある。入社すると100問以上の質問に答え、それをもとに強みや弱みなども記される。たっきーはポジティブ、なっぴは達成欲。普通だったら、出身地や趣味とかが書いてありそうなのに、こっちのほうが断然相手のことが分かる。ニックネームで呼ぶのは、誰もが対等に意見を交わせること、ファンの方との距離感を縮めるようにすることだとか。スタッフの採用はすごい倍率で人気の高さがうかがえる。
“ヤッホーブルーイング”はチーム名もユニーク!
地元を盛り上げる「軽井沢Cheers!」の「いとり」と「べーち」。地元ファンを大切にする情熱的な営業チームで、7人が在籍。只今、販促POPの打ち合わせ中!流石の営業チームはノリが良い!
“やまびこ”っていう名前のシステム
各拠点をテレビ会議で繋いでいる。何でもあだ名をつけちゃうんだ…。全国の各拠点と映像で繋いで、みんなと手を振ったりしてコミュニケーションをとっている。離れていても一緒に働いているよ!の印。
会議もなごやか
「YES!通販団(通販サイトの運営チーム)」がミーティングを行っていた。”ヤッホーブルーイング”はフラットにみんなで議論をする。みんなで意見を出しあい、決まったことには一丸となって突き進む!
“ヤッホーブルーイング”のファンの方が作ってくれたクラフト雑貨がずらり
思わず、えー!と驚き。これってファンからのプレゼントなんだって! どうしたら作ってくれるの? クラフトとか手芸が趣味の方が作ってくれるらしい。彼ら(ヤッホーのヒト)からのお願いは一切ないとか…
表彰状もこんなにたくさん
Great Place to Work Japan 「日本における働きがいのある会社」ベストカンパニー入り、優れた戦略の企業に贈られる「ポーター賞」、全国ネットショップグランプリ などなど価値ある表彰がたくさん!
限定品と試作品をつくるブルワリーが併設
少量のロットで新製品や冒険心がある製品をつくるため、 製品の幅が広がった。中にはニッチな限定品も。
ホップの香りを体験
あま〜い香りだ
ドンダバダの開発チームに話を伺った
ドンダバダの味わいを決めた2人のブルワー「がみた」と「ちゃんりょ」、マーケティング担当の「カーリー」に開発秘話を聞いた。2年の歳月をかけてつくられたドンダバダはネーミング、コンセプト、デザインを決めるのになんと1年。並行して数十回の試作を「あーでもないこーでもない」と何度も繰り返した。”ヤッホーブルーイング”はみんなで議論する。みんなで決めた味わいが製品になる。よなよなエールを超える製品になる!との強い気持ちが込められたフリースタイルベルジャンゴールデンエール。今までにないスタイルを求めてつくった。他に類を見ないビアスタイルなので、スタイルの表記はやめよう!と「フリースタイル〜」という名前になったそうだ。
突撃完了です〜
取材・撮影日:2022年1月17日
ビールに味を!人生に幸せを!に納得
“ヤッホーブルーイング”の皆さんはチーム力が素晴らしく、何でもみんなで考えて、意見を出し合って話し合いながら決められています。「全員で良いものをつくる!」という気持ちがそれぞれありました。
「人生に幸せを」のキャッチフレーズには、「お客様に美味しいビールを飲んで幸せになって頂きたい」という思いもありますが、「働くみんなが幸せになる」ことも含まれているそうです。
感動、感激の一日、”ヤッホーブルーイング”は明るくて、熱くて、楽しい会社でした。ヤッホーのビールが美味しいのは、みんなの熱い思いが一緒に仕込まれているからかもしれません。
リカーマウンテン 荒木俊紀
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イエノミクラブ編集部