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イエノミクラブ編集部
ヨーロッパの南西部に位置するイベリア半島の大半を占めるスペインは、北にフランス、西にポルトガルと国境を接します。ブドウ栽培面積は世界第1位、ワイン生産量は世界第3位。スパークリングワインのカバ、シェリー酒など銘酒が多くあります。そんなワイン大国スペインで格付け最高位に君臨するビノ・デ・パゴの魅力を探ります。
ビノ・デ・パゴとは?
ビノ・デ・パゴは、スペインワイン法で最高位に格付けされているカテゴリーで、その大きな特徴は、スペインワイン格付けで唯一畑ごとに認定がなされることです。
そのためパゴは畑の特徴がよく出た、とても個性豊かな味わいになります。
ビノ・デ・パゴは2003年にカスティーリャ・ラマンチャ州政府によって設置されたことが始まりで、他とは明らかに異なるテロワールをもつ単一畑で栽培、収穫されたブドウを使用したワインのみ認証を受けることができます。
現在は僅か20の畑しかパゴ認証を受けておらず、その基準の厳しさが伺えます。今回は、ラマンチャのビジャロブレドに本拠を構えるパゴワイナリー「パゴ・デ・ラ・ハラバ」を紹介します。
ワイナリーのあるビジャロブレドの街並み |
ワイナリー「パゴ・デ・ラ・ハラバ」PAGO DE LA JALABA
近代的な醸造技術と
理想的な自然環境との融合
ワイナリーについて
「パゴ・デ・ラ・ハラバ」が初めてワインを生産したのは2000年。ワイナリーの設計は近代的な醸造技術に基づいて行われており、ステンレスタンクから、樽蔵、ボトリングラインなどすべてを地下に備えています。
畑は標高800mほどに位置しているため昼は暖かく、夜は涼しいブドウ栽培に最適な気候で、ワインに凝縮感とエレガントな酸をもたらします。土壌は主に石灰岩、粘土と泥灰土が混ざり、ワインに豊富なミネラル分を与えます。
また、ブドウだけでなくオリーブや小麦などの栽培、牧羊を行う総合農園であり、林に囲まれたその環境は周囲の地域にはない特異な気候を有しています。この理想的な自然環境と目先の利益を追わず、唯一の性格をもった品質重視のワイン造りが認められ、今回入荷の2019ヴィンテージより見事パゴ認証を取得しました。
郷土料理のピスト | ワイナリーで製造するマンチェゴチーズ |
ピュアでフレッシュ気品を備えるエレガントな仕上がり
アサガドール
デ・ラ・ハラバ ビノ・デ・パゴ
ブドウ品種 | テンプラニーリョ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、メルロー10% |
熟したカシスやチェリーの香りにバニラのような樽香と繊細なトフィーのニュアンス。豊かなアタック、肉厚で熟したタンニンと気品を感じる酸味が調和し余韻まで続きます。開栓後は時間の経過とともに香りがさらに広がり、果実味と酸のバランスが良くなるため、翌日もオススメです。大きめのグラスでじっくりと愉しんでみてはいかがでしょうか?
商品番号 429429/750m
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