ワインのプロフェッショナル「ソムリエ」に合格しました!

  • たなかさん

    Writer
    ソムリエ たなか

J.S.A.ソムリエ試験に昨年2022年に合格しましたので、合格までの道と試験について簡単にご紹介したいと思います。

ソムリエとは

一般社団法人日本ソムリエ協会が認定している資格で、簡単に言うと「ワインのプロフェッショナル」であることを証明します。これが無くてもワインの販売は出来ますが、資格を取るには酒類、飲料、食全般の専門的知識やテイスティング能力を有する必要があります。

ソムリエ試験を受験するには?

そもそもソムリエ試験を受験をするためには、酒類に携わる職務に3年以上従事している必要があります。全然違う仕事をしている!って方や趣味として取得したいという方は「ワインエキスパート」を受験しましょう。職歴は不問ですが、ソムリエと同等の難易度ですので必ず勉強が必要ですので気になる方はぜひ最後まで読んでくださいね。

教材はなんと830ページ!早めの対策が大切

出願をするとぶ厚い教本が届きます。なんと830ページにも及ぶ内容!少し開いてみるとかなり細かい文字がびっしりと並んでいます。この時点で少し心が折れましたが、読み始めるととても読みやすい!地図が豊富に載っているので場所のイメージはしやすいし、表やグラフも盛りだくさん。各章によって筆者は違うので癖のある文体のときもありますが、読み物としてはとても楽しかったです。ただ、暗記となるとやはり量が多くてしんどいのでできるだけ早めに取り掛かった方がいいと思います。

私の試験対策に役に立ったもの

1次試験はPCを用いた選択式の試験(CBT方式)で一人一人試験の内容が異なります。申込金額は変わりますが、最大2度まで受験できるのでお勧めです。1回目で受かるとお金はもったいないですが、精神的な余裕が全然違うと思うので2回受験をオススメします!

ワイン受験.com
https://www.wine-jyuken.com/
ソムリエ受験をする方ならすでに一度は見たことあるかもしれませんが、山崎先生の話はとても面白いです!試験対策動画が1年間5,500円で見放題なので繰り返し見てました。動画で完結するので近くにスクールが無くても問題ないですし、自分のペースで勉強できるのでとても助かりました。
ウェブアプリ
『VINOLET』

https://vinolet.jp/
1問1答形式の試験対策アプリです。1問ごとに解説があるので手元に教本や参考書がなくても勉強できます!無料のメルマガ会員でも1,500問の問題数があります。私は試験1ヶ月前には無料の問題はやりつくしたので、購入会員になって3,000問に増やしました。隙間時間の勉強にピッタリでした!
Youtubeたくさんのソムリエの方が解説動画や一問一答の動画をアップされています!各国の地域やボルドーの格付けの暗記ではすごくお世話になりました。
『はがせるマーカー』せっかくの教本にマーカーを引くのに抵抗があったので、剥がせるタイプにしました。黄色と青色の2種類を購入しましたが、途中からは黄色しか使いませんでした。青色は赤シートで隠せるタイプですが、教本で暗記勉強はしなかったです。初めて読むときに重要ワードに貼っていき、「絶対に覚えた」となったらシールをはがしてました。
トレーシングペーパー絵心がないので当然地図を描くのが苦手でした。教本に直接文字を書き込みたくなかったので、トレーシングペーパーで地図を写してました。正確に写せますし、コピーするよりも覚えられる気がしたので重宝してました!

5月頃から、できる日は平日の仕事終わりに30分~1時間くらい、休日は3~4時間くらい勉強してたと思います。夏前にはかなり焦って詰め込んでました。日程は8月後半とかなり遅めを選択してましたが、周りの方の合格報告がかなりプレッシャーになったので早めに受けるのもありかもしれないです!

意外となんとかなる!テイスティング試験

2次試験はテイスティングです。ソムリエ試験ではワイン3本とそれ以外が2本、ワインエキスパートではワイン4本とそれ以外が1本出されます。すべてマークシート方式なので意外と何とかなりました。
ワインは外観、香り、味わいなどもすべて選択式の上、正解には幅があるようなので正答率はかなり良いと思います。
産地、品種などは間違えても合格は出来ます。私も3つ中2つ間違えました!
それ以外では酒精強化やスピリッツなどが出るのですが、この勉強が大変でした。
2次試験対策量り売り18本セットで勉強をしましたが、出題範囲は膨大なのであとは勘と運任せでした。知っているのが出たらラッキー、知らないものが出たらできるだけ知識で選択肢を削れるようになっていたら十分だと思います。

有難いことに仕事中にワインのテイスティングをする機会が多く、その際に勉強させてもらってました。なのであまり勉強方法は参考にならないので省きます。

3次試験は2次試験と同日!前もって備えよう!

3次試験はソムリエ資格のみに必要で、論述&サービス試験です。ここが最大に後悔しました。
論述は3次試験と言いながらも、2次試験と同日に行います。1次試験を最後の方に通過したので2次試験まで日数が少なく、論述の対策は全然していませんでした。過去に出題された問題を少し目を通したくらいで、実際の試験時間で練習はしていませんでした。20分の試験時間で3問出題、合計800文字~900文字くらいを書くことになりますが、全く時間が足りませんでした。2次試験の日から最終の合格発表まで2か月ほどかかるのですが、その間論述試験の対策をもっとしておけばよかったと後悔しかありませんでした。200字程度の文章を5~6分で書く練習をしていればもう少し余裕があったかなと思います。
サービスについては動画をみて流れを把握した後、ひたすら抜栓の練習をしていました。デキャンタの経験やパニエを使う機会が今までなかったので少し手間取りましたが、落ち着いてこなせば必ず合格できると思います。

最後に

読んで下さりありがとうございました。ソムリエやワインエキスパートを受験する方や興味のある方の役に立てば幸いです。

たなかさん

Writer
ソムリエ たなか

このライターの記事一覧を見る

関連記事