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イエノミクラブ編集部
250年の歴史と伝統を守り
新たな地での再挑戦
盛岡市からほど近い、水の都として名高い「雫石町」。自然豊かな町並みに突如として現れる純白の建物。2022年11月に完成した菊の司酒造の新蔵だ。無垢で近代的な外観とは裏腹に、軒に掛かる暖簾には「岩手最古の酒蔵」と書かれてある。
KEY PERSON |
舵を取るのは女性蔵人
2021年、経営体制を一新し家業から企業へと転身。翌年には雫石へ移転し、醸造設備や管理体制までを一から整えた。その舵を取るのが山田貴和子氏である。新蔵を案内される中、設備の説明やその拘りから、日本酒へのただならぬ情熱を感じさせてくれた。
山田氏は経営体制の一新を機に異業種から転身。醸造の方向性は勿論、販売先の開拓をも担い、全国を飛び回る同蔵のキーパーソンだ。
品質への妥協をしない最新鋭の醸造設備
塵一つ無い驚くほど清潔な蔵内は、徹底した品質管理と醸造技術の向上を可能にする最新設備が並ぶ。全ての空間で温度管理がなされ、仕込みタンク13基も全て冷却機能付きのサーマルタンク。2区画ある保管庫は5度と-5度で使い分ける。極めつけは出荷前冷蔵庫。出荷時の温度変化による劣化や、ラベルダメージにも気を遣う。
最新設備で挑む未踏の高精米30%
共同開発は今回で3度目。「今までで最高の酒にしたい」という私の希望を叶える形で同蔵史上最高精米となる30%での商品化が実現。高精米に耐え得る酒米「山田錦」、最大限香り立つK1801酵母を掛け合わせ、最高峰の純米大吟醸「Garnet」が誕生した。
精米歩合30%の酒質は、繊細で温度変化にも非常に敏感。最新設備を備える菊の司酒造だからこそ、安定した味わいを実現できる。
繊細で、華やかで、濃密
提供温度で大きく変化する味わいはまさに繊細そのもの。高貴で華やかな香りとジューシーで蜜の様な甘味、両者納得の味わいに辿り着いた。
菊の司 Garnet
純米大吟醸 山田錦30
商品番号 017873 容量1800ml/Alc.16%
酒米の王様「山田錦」を菊の司酒造史上最高精米となる30%まで磨き上げた最高級品。蜜の様に甘く、酵母由来の芳醇で華やかな香りを纏った純米大吟醸。お正月に飲んで頂きたい最高級の酒として、一月の誕生石である「Garnet」の名を付けました。
創業250年、岩手県最古の蔵
醸造元:菊の司酒造株式会社
岩手県岩手郡雫石町長山狼沢11-1
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Writer
イエノミクラブ編集部