-
- Writer
イエノミクラブ編集部
世界的な人気を高めている”ウイスキー”ですが、製法やその特徴など、実は詳しく分からないという方も多いはず。国や地域によって異なる製法や味わいなど知れば知るほど愉しめる”ウイスキー”の基礎知識をご紹介します。
“ウイスキー”の製法
“ウイスキー”とは、穀類を原料とし、糖化・発酵の後に蒸溜をおこない、木製の樽で貯蔵熟成させて造られる蒸溜酒のこと。原酒のブレンドや熟成期間・樽の種類などを使い分けることで、様々な味わいを表現することが出来ます。
“ウイスキー”ができるまで
ピートについて
スコットランドに自生するヒースが土に埋もれ半ば炭化したもの。ピートをいぶしながら大麦麦芽を乾燥させスモーキーフレーバーをつける。
“ウイスキー”の種類
使用する原料や蒸溜器などにより、主に3つに分けられます。
ブレンデッドウイスキー BLENDED WHISKY
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー。
例)ジョニーウォーカー黒ラベル12年
グレーンウイスキー GRAIN WHISKY
とうもろこし、ライ麦、小麦などの穀類を原料に連続式蒸溜器で蒸溜したウイスキー。
例)サントリー知多
モルトウイスキー MALT WHISKY
大麦麦芽(モルト)100%を原料に使用し単式蒸溜器で蒸溜したウイスキー。
シングルモルトとは
単一蒸溜所のモルトウイスキーのみで造られたウイスキーのこと。
例)ザ・グレンリベット12年
世界五大ウイスキー
それぞれの独自の風土が造り出す、個性的な5つの主要産地をご紹介します。
1.スコッチウイスキー
ピート由来のスモーキーな香りが特徴的。蒸溜所ごとに異なるキャラクターを持つシングルモルトや、ブレンデッドウイスキーなど多岐にわたる。
2.アイリッシュウイスキー
通常2回蒸溜の所、3回蒸溜を行うことが特徴で、滑らかで軽快な飲み口。フルーティーで飲みやすくカクテルにも使われるシーンが多い。
3.ジャパニーズウイスキー
スコッチを継承しながらも独自の発展を遂げ、多種多様な酒質を持つウイスキー。今もなお国内に蒸溜所が増えている。今後も注目のウイスキー主要国。
4.アメリカンウイスキー
原料にトウモロコシを51%以上使用し、樽の内側を焦がした新樽で熟成する「バーボンウイスキー」が有名。バニラやウッディ、芳醇な香りを楽しめる。
5.カナディアンウイスキー
ライトな酒質でクセのない軽快なフレーバーのウイスキー。癖がなくスムースな口当たりが特徴で、初心者におすすめ。
樽(カスク)の違い
ウイスキーの味わいを決定する最も重要な製造工程が「樽熟成」。樽(カスク)の種類・大きさ・熟成年数などによってもたらされる味わいは千差万別。下記の主要なカスクの他にも、ワインカスク・ラムカスク・コニャックカスクなど、様々なものがあります。
バーボンカスク BOURBON CASK
バーボンウイスキーの熟成に使用した樽。バニラのような甘みを生むとされる。スコッチウイスキーの大半はバーボン樽を熟成に使用。
シェリーカスク SHERRY CASK
スペインの酒精強化ワイン(シェリー)の熟成に使用した樽。ドライフルーツのような甘みを生むとされる。近年数が不足しがちで価格が上昇傾向にある。
ミズナラカスク MIZUNARA CASK
日本固有のミズナラの木でつくられた希少なカスク。お香のようなオリエンタルな香りが特徴。
様々な愉しみ方
ウイスキーにはいろいろな飲み方があり、アルコール度数を調整して自分好みのスタイルで愉しむことができます。1本のウイスキーでも飲み方を変えるだけで感じる香りや味わいにも変化を与えます。ここでは、ウイスキーのおいしい飲み方のポイントをご紹介します。
ハイボール HIGHBALL
弾ける炭酸とウイスキー本来の味わい・コクが断然際立ちます。
ストレート NEAT
ウイスキーの原料や樽由来の香りや味わいが愉しめる。
オンザロック ON THE ROCKS
弾ける炭酸とウイスキー本来の味わい・コクが断然際立ちます。
トワイスアップ TWICEUP
ウイスキーの原料や樽由来の香りや味わいが愉しめる。
ウイスキーに関する記事はこちらからもご覧いただけます!
-
Writer
イエノミクラブ編集部